【ポケモン日本一決定戦2020 本戦21位】ダイマキッスビート
2020年8月1日に行われた「日本一決定戦 本戦」にて使用した構築を紹介します!
上4体が四足歩行でかわいい。
☆戦績
5勝1敗 レート1557 最終順位 21位
(PJCS2021の出場権獲得!)
(以下あとがきまで常体)
☆構築経緯
ゴリランダーの使用率が依然として高く、更にはガオガエンを加えてサイクルを仕掛けてくる構築が多いと感じていた。
自分も同じような構築を使用していたが、ランクマ等では、うまい人にはサイクル負けをする上、今大会の仕様上、サイクルの思考・長い対戦時間・被弾回数の増加による急所等で疲弊したくなかったため、それを崩す側に回ることに。
崩しが得意なポケモンを選ぶ上で、あらゆるデバフに対応できるポケモンを採用する必要があった。
そこで決めたのが。
特性と持ち物により急所に当てられる可能性が50%ということで、
若干不安定要素もあるが、耐久が高いことによってダイマターンを有効に活用できること、相手視点でこの構築のはサポートに見えやすい点から、思わぬところから崩しを行える。
初手ダイマのお供として、こちらも相手に対してデバフを行いつつ、火力補佐を行えるポケモンが必要・・・
そこで採用したのが。
威嚇によって物理ポケモン、バークアウトによって特殊ポケモンを弱体化させられ、
嘘泣き・手助けによって攻撃面でのサポートも行える。
をダイマックスさせて戦うため基本的にはダイジェットで素早さを上げて戦うが、相手は追い風やより早いポケモン等でこちらより速くなろうとするか、トリックルーム展開で返そうとしてくる。
これについては、
素早さ勝負で負けそうな時にトリックルームができ、かつのサポートもできる。
また、相手のトリックルームにあわせて繰り出し、噴火やあくび等で荒らしていけるを採用することで解決を図った。
ここまでで、素早さが中速以下になってしまっている点・トリックルームをうまく凌がれた際に再度素早さで上回りたい点から葉緑素を採用。
最後は、重めなバンギラスドリュウズに対し強く、自身も詰め筋となれるを採用して完成!
☆個別解説
控えめ(167-x-115-182-135-132)
ダイマックスエース。デバフで盤面を作ってくるポケモンやピッピ・イエッサン♀等のサポートポケモンを倒していき、対数有利を作っていく。
あまり耐久に振っていない調整だが、レントラーのデバフと合わせると相当堅くなるので、ダイマックスターンをフルに活用し相手を倒していくことができる。
抜ける範囲は広い方がいいが、素早さは+1でエースバーンを抜ければよいと考えていたことや、後述するレントラーの後に動きたいこと、またドラパルトや最速80族はトリックルーム展開で迎え撃てば良いと考えたことなどにより、準速とした。
手助けや急所等火力を上げる要因も多いことから火力を重視した。
ダイジェットの媒体として。追加効果が優秀。
ドラパルト等に打つ。ダイマックスが切れた後の安定した削りとしても優秀。
ねっぷう
天候を変えたい時や、鋼タイプ、バコウのみを持っている草タイプ等に。
トリックルーム展開をする際に。
臆病(156-x-99-147-99-134)
サポート要員。威嚇とバークアウトによるデバフや、嘘泣きと手助けによって火力補佐もできる器用なポケモン。構築経緯ではすんなり決まったように書いているが、似たような役割を持つポケモンが多く、最後まで迷った枠。
キッスがダイマックスするとこちらは放置されがちだが、自ら倒しきれずとも嘘泣きを入れておくことによって、後発のコータスやフシギバナのサポートも出来る。
調整は臆病CSに振り切っている。
デバフがあるとはいえこの耐久なので、トゲキッスの上から嘘泣きを撃てる素早さと、自身も(多少は)攻撃に参加していける火力を確保するという点を重視し、この調整としている。
電気打点として。
うそなき
トゲキッスの打点を高めたり、デバフを入れておいて後続に繋げたりできる技。
これにより回復技で詰ませてくるポケモンに対しても、受けを許さない形に。
てだすけ
猫だましや、散り際、トリックルーム下等で手軽に火力補佐ができる技。
バークアウト
イエブリやバナコーの特殊型が並んでいる時や、襷を持ったポケモン等に対して撃つ。
呑気(147-x-188-x-162-27)
素早さ操作等のサポート要員。
ダイマキッスで荒らした後のスイッチ展開を行う。
高い耐久により、素早さ操作をするタイミングに余裕があるのが良い。
調整は、ダイマックスドラパルトに一撃で倒されないように、
防御・特防それぞれ性格補正無しの命の珠ダイホロウ耐えとなっている。
安定した削りを入れる技。
サイドチェンジ
1ターンのアドバンテージがかなり大きいインターネット大会においてかなり有用。
てだすけを見せることで相手からこの技の搭載を意識させなくできるのも強い。
てだすけ
採用理由から確定。
冷静(177-x-161-150-90-22)
トリルエース。特性による天候書き換えと、効率の良い全体技、あくびによる詰め性能がとても素晴らしい。
技はどれもかなり迷ったが、トリル中は自身で無双でき、非トリル下ではフシギバナにヘイトが向くことから、守るを切った攻撃的構成に。
調整はHP、特攻に振り切り。
ふんか
トリックルーム下でエースとして動いてもらうため。
ボディプレス
ねっぷう
効率の良い全体技。HPが減ってしまった際に。
あくび
トゲキッスで数的有利を取った後に繰り出すことが多いため、相手の交代を許さず眠らせられる技。この技によりトリックルームをしない場面でも腐りにくい。
控えめ(178-x-103-167-120-110)
スイーパー。ダイマックスはキッスにしてもらうことがほとんどのため、よほど刺さっている場合以外はダイマックスせずに戦う。
調整は特攻に振り切り、トリックルーム下での運用も考慮し素早さは上げ切らずHPに振っている。
一致技。
一致技。打点を伸ばすためエナジーボールではなくこちら。
だいちのちから
補完技。これにより炎や鋼に強くなれるのが素晴らしい。
まもる
トリックルームが残り1ターンの場面で登場することが多く、
ターン稼ぎやダイマ凌ぎでも役に立つ。コータスのあくびとのシナジーやギャラドスとの一騎打ちにも勝ちやすくなるという点でも優秀。
勇敢(207-194-120-x-106-36)
補完枠兼ダイマックスエース。バンギラスドリュウズ、ガオガエンやリザードン等に対抗するポケモン。
ダイマックスしなくても強いため、ダイマキッスで崩すという当初のプランを崩すことなくそれらを対策できる点もよかった。
調整はHPと攻撃に全振り。その他の耐久はもともと水準が高いため振らずとも問題ないと考えた。
10まんばりき
一致技。PTに浮いているポケモンが少ないことからこちらに。
ヘビーボンバー
鋼打点として。
ボディプレス
ダイマックス中に攻撃を上げられそうな際に撃ったり、ダイマックスが切れた後、
上がった防御力で殴っていったりできるバンバドロと相性抜群な技。
☆選出(上段が先発、下段が後発)
基本選出
+
+()
トゲキッスで相手を削っていき、コータスフシギバナで〆る形。
コーバナで苦戦しそうな炎やバンギラス等はキッスで削りを入れておく。
Sの張り合いが予想される場合は、スイッチトリルも視野にいれる。
対バンドリ
+
+
ガオガエン、モロバレル等が同居していることが多い。
ダイマックスはバンバドロに切りたいが、
ドラパキッス等サマヨを倒しに来る展開が予想される場合は、キッスのダイフェアリーでドラパを倒していく。
対ガチトリル
+()
+
サマヨ入りの場合はこちらもサマヨで。
イエブリの場合はバクアシャインで削るためレントラーで。
トリルをさせない動きというよりかは、トリルをしている間に相手の体数を減らし、
優位に進めていく動きをする。
☆あとがき
今大会は、午前中にレート1557に乗り、見守る形となりました。
王者決定戦にも進みたかったですが、PJCS2021の権利を獲得できたのは素直にうれしいです。
一方、名だたる猛者達が、ただひたすらに4位を目指している姿を見て、ポケモンの技術以外の点で差を見せられた気がします。
来年はどのような形式になるかわかりませんが、全国大会という場でしっかり勝っていけるよう、今まで以上に精進していきたいと思います。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
【PJNO ベスト16】3種のサイチェンスタン
Tenceと申します。今回は6/27,28に行われた、ポケモンジャパンナショナルオンライン(通称:PJNO)に参加してきました。
結果は、4勝3敗で予選スイスドローを31位で通過、決勝トーナメントでは2回戦敗退ということで、最終ベスト16でした。
【構築経緯】
ランクマッチでは、依然としてエースバーンを軸とした高速の構築が多く、自分も前のめりな構築を好む方なのでそれを持ち込もうかと考えていたが、
・エルフーンの型を始め、同系統の構築が多様(ミラーマッチの複雑化)
・エースバーン構築のメタも進んでおり、本大会に出るようなプレイヤーは当然それを 織り込んだ構築を組んでくる
以上の点から、エースバーンの構築を使用することはあきらめる。
高速パーティが環境にいるなら、とトリックルームを軸とすることに切り替える。
初めはアシレーヌ等も採用していたが、(トリルをしなくても戦えるが)挑発等によりトリルができず上から叩かれると結局パワーが落ちてしまうし、そもそも今大会はトリックルーム系統の構築が上位に入ることが予想されている中、ミラー独特の「トリルするのかしないのか」「トリル返しトリルするのか」等で消耗したくなかったので、あえてパーティ全体を中速にし、相手が高速であればトリル。遅ければ上からパワーを押し付けていこう。
というようなコンセプトで作成していき完成。
【個別解説】
ロトム(ウォッシュ)
ひかえめ (157-x-127-172-128-106)
ダイマックスエース。高い耐性から安定して役割遂行が出来る点を評価し採用。
通りの良いダイアークから自らシナジーを作っていける点、トリル、非トリルいずれの状況でも活躍でき、草技をゴリラやバナに依存している構築のアシレーヌにも強く出られる点も高評価。
ライジングボルト
遂行技。選出時はほとんどダイマックスするため、EF時に威力を上げていけるこちらを採用。
ハイドロポンプ
高威力の水打点。
あくのはどう
通りのよい悪技。トリックルーム始動役には、悪技を半減できるポケモンは、現環境においてエルフーン等3種しかいないうえ、イエブリに対しても、吸われてもイエッサンを倒しながらブリムオンに対してDダウンのデバフをかけられるということで、その後の立ち回りを優位に進めることができるようになる。
サイドチェンジ
バンドリ選出をする際、ダイマックスしたドリュウズを守る技として採用。また、ダイマックス運用をする際でも、ダイアークを撃ち続けた後はトゲキッスに削ってもらうこともあるため、詰めとして使う。
ひかえめ (184-x-115-171-135-125)
サポート兼アタッカー。通りの良いマジカルシャインから、安定した削りを入れていく。
相手はキッスに弱くない初手を出してくることが多いため、後発から耐久を維持しながら攻撃していくのが強かった。
Sが最速バンギ抜きのラインに設定しているため、相手のロトム、ジュラルドン、ゴリランダー等素早さが判別しにくいポケモンに対しては、周りのポケモンにて素早さを確認してから、ガンガン攻撃していくか、サポートも絡ませて慎重に立ち回るか判断していった。
大会ではほぼほぼ急所に当ててくれたので、大会中盤からは、裏のエースとしてこのポケモンを扱っていた。
マジカルシャイン
安定した削りを入れられる技。
ねっぷう
ナットレイ等鋼に対しての技。
このゆびとまれ
サポート技。トリルを決めなければいけないとき、削れた時等。
サイドチェンジ
ダイマロトムと並ぶ際に有効・・・なのはもちろん、ガエンやドリュ、サマヨールとも相性がとても良かった。指要因への集中という安定択を消しつつ、体力を温存できるとてもいい技。
いじっぱり(202-158-110-x-123-91)
構築の緩衝材兼アタッカー。
リザバナコータス系統をにらみ、ダイマックスするプランもあることから、攻撃に若干
割いている。また、特殊技の被弾が多くなることから、とつげきチョッキで運用。
また、素早さも調整を施している。こちらは、本大会でのガオガエンが一定数いることを考慮したため。トリル中後攻とんぼ返りをできるようにしている。
ねこだまし
初手の展開、というよりは終盤の詰めで使用。威嚇も相まってダイマックスが切れている場面での攻防にかなり優位に立てる。
フレアドライブ
高火力の炎技。反動ダメージがあるため、相手を倒し切りたいときに。
DDラリアット
素の威力が高いこと、バンドリキッスの存在によりダイスチルを誘いやすいことから、こちらを採用。
とんぼがえり
サイクルを回すため採用。捨て台詞でないのは、イエッサンやミミッキュを
攻撃したい、デバフを上からかけられないことから、優先度が低いと判断したため。
のんき(147-x-200-x-151-27)
トリックルーム始動役。特性により相手の型判別も可能なことから採用。
調整段階では、エースバーンやウオノラゴン等物理アタッカーと対峙する場面が多かったため、物理耐久を厚くしている。
ただ、範囲技は特殊が多いし、トリルエースもブリムオンやアシレーヌを想定していたことを考えるともう少し特殊耐久も上げるべきだった。
トリックルーム
相手の素早さ操作に対抗して撃つ。ガチトリルではないので、能動的には撃たない。
ナイトヘッド
安定して削りを入れられる技。
おにび
反省枠。物理エースの影がちらつきすぎて搭載。実際弱保所持の物理エースには有効な場面があったが、発動してからの黒い霧でいいし、なんならHP確保ができる痛み分けにすべきだった。
サイドチェンジ
ここでも搭載。ダイマックスエースのロトムやガオガエンは、その耐久・耐性により、相手のポケモン2匹から倒されるという場面はほとんどないため、行動回数の確保が、その他のエースより有効となると判断。
ようき(176-186-130-x-120-124)
初手に投げて相手に削りを入れ、厄介な補助技をカットする挑発搭載最速バンギラス。キッスバンギで削ってドリュで詰め!とかできたらいいなと思っていたが、普通に天候を変えられてしまうので、退かざるを得なかったりなってしまい、選出した際は立ち回りが窮屈になってしまった。数値は十分アタッカーの性能があるが、範囲技が主体であるから、削り役としても微妙な形となってしまった。挑発搭載の襷バンギラス自体は強いと思うので、もう少し役割を考えて技構成を行うべきだった。
いわなだれ
無効とするタイプが無く、この指要因にも安定した削りを入れられる技。
かみくだく
ここはうっぷんばらしが良いと思います。
ばかぢから
ミラーやノーマルタイプ等に。
ちょうはつ
相手の展開を有利にさせないように搭載。詰めの場面でも、鉄壁や欠伸を止めることができる。
(技が全て5文字で泣けてきた)
いじっぱり(191-187-96-x-96-126)
メインプランではないが、ここまでパーティの素早さが非常に微妙なラインとなってしまっているため、上から攻撃していけるポケモンとして採用。
ミラーは想定していないこと、自身へのバフの恩恵を上昇させることを考え耐久振り。
地面鋼のダイマックス技は、耐久に割いている他のポケモンとも相性がよいため、バンドリ展開から入るというよりは、バンギで砂を撒きながら、裏から繰り出し、サポートを受けながら味方全体を要塞化していく。
じしん
範囲技。巻き込んでいけるポケモンが多いため、こちらを採用。
アイアンヘッド
鋼打点として。
いわなだれ
天候を書き換えられた際の砂始動、トリルを止める時等に使用。
まもる
バンドリと出してトリル選出と対面してしまった際の盤面の切り返し等に使用。
【雑感】
前述の通り、構築は強いと思いながらも調整段階で苦戦していて、
そのような中、全国大会出場者が集う大会で、ベスト16という成績に、喜びと驚きを感じています。
マッチ運、試合中の運全てが上向きというのもありましたが、自分で考えた割には大会の環境も当たっており、取り組み方は間違ってなかったと思います。
一方、敗れた試合は全てストレート負けということもあり、1戦目敗れても2・3戦目で取り返すということが出来なかったのは今後の課題と感じました。
(いずれ対戦相手の方が動画化してくださるかと思いますが、1戦目落とした後の2戦目のプレイングがより悪くなってしまっています・・・)
次は8月の日本一決定戦本戦があるということで、それに向けてさらにいいアプローチができるよう、頑張っていきたいです。
ここまで、読んでくださりありがとうございました!